KENJI's Blog

23歳。高校教員。サッカーコーチ。

初雪

今日は結構雪が降っている。

 

薄ら積もった。

 

せっかく北陸の地に来たのだから、雪も体験したいと思ってたところ、ついに。

 

世の中では、公園でボール遊びが出来なくて大変だそうな。

 

その苦情を言った人は全体のうちで何パーセントにあたるのか。

 

良くも悪くも少数者の意見が取り入れられるご時世だと痛感させられる出来事が多い。

 

表面上の出来事や、周囲の声ではなく、最終的な上位目標から逆算して、どうなのかの決断をしたいところ。

 

批判とか反対というのは、100人いたら1,2はあるもの。

 

その1,2をどう捉えるかの問題で。

 

結局は器の問題。

 

それを受け入れる度量があるかないか。

 

覚悟があるかないか。

 

ため息。

週明け

今週は入試がある関係で、木・金がオフ。

ので、今日はイレギュラーで練習。

 

 

攻撃のスタートの部分に手を加える。

 

「相手が取りに来ているもの」を考える。

 

人を取りに来ているならその裏にはスペースがあるはず。

スペースを守っているなら、持ち運べるはず。

 

そんな事を繰り返し、繰り返す。

 

高校生だからだろうか、エリアを分け、役割を整理し、モデルを提示すると、良い現象が生まれてくる。

 

最近は自分のサッカーの「切り取り方」が良くなっている気がする。

 

ゲームから離れないように、ゲームから一部分を切り取る。

 

切り取って、またゲームに還元する。

 

再現性を高める訓練は続く。

 

選手もこちらも。

やり切る

今日は午前中TR。

 

最近、時代に逆行して(?)いわゆる素走りを適宜実施している。

 

クーパー走だってり、シャトルランだったり、色々なメニューをオフ明け、オフ前を中心に。

 

目的は二つあって、

1.心理的な達成感を得る

2.プレーに余裕を生む

 

1.について、走り終わった後、選手の表情が良い。

達成感というか、やり切った顔というか。

本当はこれをサッカーの中でやりたいのだけど、出し切る感覚とか、やり切る感覚をサッカー内だけで実感させる力が自分に今ない。

 

ので、ひとまず走りであっても、力を出し切る事の快感を覚えて貰い、これを徐々にサッカーに変換したいと思っている。

基礎体力が上がれば、サッカーの強度も上がるというのもあると考える。

 

2.については、自分がプレーしていても思うのだけど、心拍数が上がって、余裕がないと、良い選択ができない。心肺機能が上がって、そっちの余裕が出来れば、プレーの余裕に繋がると考えている。

 

フィジカル=走る事 ではないのだけども、

まず走れると、その量の中で質が上がって来ると思う。そもそも基礎体力がないと、チャレンジの回数が減るので、プレーの質も向上しない。

 

しっかりとした、基礎工事が出来なければ、上に良い建物が建てられない。

 

ので、今は土台作り。

 

1月

2月

3月

で基礎から上ものまで完成させて、あとはシーズンを通して内装の細かな部分まで着手したい。

 

 

1週間

今週は1週間があっという間に過ぎた感じがした。

 

朝、授業の準備をして、授業して、練習して、帰る寝るのサイクルで。

 

良くも悪くも、「今日」がすぐやってくる感じ。

 

毎日毎日人前で喋る。

 

これはとてもエネルギーを使うし、というかその熱がないと聞いてる方は苦痛だと思うのだけど。

 

学校の先生は忙しい。

 

自分なんかはまだまだ余裕がある方で、自分の授業の準備だけをしているのだが、他の方はそれ以外にもクラスのこと、学校のことまでやっていて、本当に自分が同じ事をできる想像がつかない。

 

大人も子供も、限界までスケジュールが組み込まれている中で、創造性とか自主性とかが育まれるのかという疑問がある。

 

いつしか、こなすだけ

いつしか受け身 

になっていないだろうか。

 

日本という国で、自立したフットボーラーを育むのは本当に困難だと思う。

 

これは他の国との比較とかではなくて、日本という国の学校で働く者としての主観的な感想である。

 

月から金まで朝から夜まで学校。土日は部活。

 

これがスタンダードで。

 

小中高12年間。

 

それが終わると、さあ自分で選択しなさい。

 

全部決めれますよ。

 

では、絶対に無理。

 

まず、学校の在り方を問い、教師の生活の仕方を問い、はじめて子供と余裕を持って向き合える気がする。

 

能力の高い人は、パワーがある人はそれらも解決して来たのだろうけど、自分も含めてそこまで器量がない人にとっては、余裕がない中で良いアプローチもクソもない。

 

ノージャッジで、1あるものを1であり続けさせる場としては成立するかもしれないが、0から1を生み出させる人間は出てこない。

 

いま、通信制で色んな影響力のある人物が学校をつくり出している。

 

そこで、行った人の価値観が変われば、またその人が親になったときには、学校の本当の存在価値が見抜かれる気がする。

 

そして確実にそういう流れは、ある。

 

サッカーコーチの皆さんは薄々気付いてるかもしれないが、ピッチ内の事だけに注力しても、普段いる環境とか、社会とか、教育が、その人間を形成している。

 

日本のサッカーコーチはこの課題と向き合い続ける必要がある。

 

2時間のアプローチだけじゃ絶対に変わらない。

 

子供の価値観に刺激を与えられる環境やら、また継続してアプローチできる体制が必要不可欠である。

 

 

 

 

有り難し

今日で阪神・淡路大震災から25年だという。

 

実は自分の両親は震災当時、兵庫県で暮らしていて、被災した。

 

巨大なタンスが倒れて、その真横で両親は寝ていたが、かろうじて向かい側の化粧台にタンスが引っかかって出来た小さい空間のお陰で助かった。

 

その1年半後に自分は生まれた。

 

もしそこに化粧台が置いてなかったら、自分はこの世にいなかったかもしれない。

 

その話を聞いてから、自分にとって、毎年1/17は少し特別な日である。

 

この世に存在すること自体が有り難いということ。

 

ありきたりだけど、

この奇跡に感謝して、精一杯生きたい。

 

 

さて、「良いこと悪いこと半分半分」という言葉が染みる。

 

学校には色んな子供たちがいる。

 

モチベーションも色々。

 

性格も色々。

 

時々俺は、誰に向かって話してるんだろう、なんて事がある。苦笑

 

こんな虚しいこと、一生やってくのかなと。

 

でも一方でグランドに行くと、いきいきと躍動する選手の姿に元気を貰うことも時々あったりして。

 

何か嫌なことがあると、全部がダメな人生に思えるけど、実際はその嫌なことと同じくらい素晴らしい事もある。

 

そこにある喜びとか幸せに目を向けられる余裕が大切。

組織

組織とは・・・

▽共通の目標を有し、目標達成のために協働を行う、何らかの手段で統制された複数の人々の行為やコミュニケーションによって構成されるシステムのことである。

 

と定義されている。

他にも色々な定義はあるが、大まかにはこのような趣旨。

 

「何のためにこの組織は存在しますか?」

 

という質問に対して、構成員からバラバラな答えが返ってくる、もしくは、「分からない」と返ってくるような組織は、存在意義がないのだ。

 

「何のために」

が不明確な組織においては、抽象的な要求がまかり通る。

「もっと一生懸命やってください」

「もっと組織のためにやって下さい」

 

基準が無いので、どんな要求もできる。

 

何のためかも分からず、仕組みを回す。

ルールを守る、守らせる。

何のためかも分からず、頑張る、頑張らせる。

 

世の中にいる人たち一人一人が、もっと、「めんどくさいやつ」にならないと、息苦しいと思う。

 

whyの追求。

 

みんなが「わがまま」になれば良い。

 

私は我慢してるのに、あの人は我慢してないのは許せない。

ではなく、みんながわがままを貫く。ぶつけ合う。

 

そして、お互いを認める。

 

そんな事を考える今日。

信念

高校選手権のファイナルは素晴らしいゲームだった。

 

お互いがサッカーの本質・自らの哲学を追求し、ぶつかり合ったゲームだったと思う。

 

今大会を見て、全体的にゲームのクオリティが上がっているように感じた。

 

それぞれのチームに狙いがあり、

相手との関係性の中で微調整。

 

良いゲームをすること+自分たちのスタイルを表現するの両立が見られる。

 

上位に進出したチームに共通する事は、長期にわたって、そのスタイル(ゲームモデル)を継承し、進化させて来た点であろう。

 

これらのチームは今後も発展していくはず。

 

なぜなら、そのチームの表現するサッカーは選手に知られ、それを求める選手達が門を叩いていくから。

 

これから、色のないチームは表舞台から消えていくと予想する。

 

トレンドを追求して、表面上の真似事をしているチームはきつくなるはず。

 

それにしても、昨年に引き続き、ユースの試合に5万6千人の観客が入るのは凄い。

 

日本独自のサッカー文化だろう。

 

追伸

準決勝、決勝と、緊迫した状況・勝負際の場面で、二人の知っている選手が出場した。

 

共に大会で初出場だという。

それぞれのパーソナリティがこの素晴らしい舞台でプレーするチャンスを勝ち取った事を思うと、感心する。

 

相手のエースとのマッチアップするポジションで起用されたこと、ビハインド残り数分でのパワープレーと、その場面で監督が起用を決断させた二人は、この3年間で大きく成長したのかもしれない。